ご挨拶

2024年6月1日(土)、2日(日)に第13回日本視野画像学会学術集会を新潟大学眼科学分野が主催させていただくことになりました。
日本視野画像学会は、1980年に発足した「日本視野研究会」を前身として、2011年12月1日から日本視野学会として再スタート、さらに2019年から現在の日本視野画像学会となった歴史と伝統をもつ新しい学会です。前身である日本視野研究会は、秋の臨床眼科学会に併せて行われていた専門別研究会のひとつとして開催され、当時の視野のエキスパートの先生方が熱い議論を交わされていたのを記憶しています。
今回の学会テーマは「Fusion」です。融合の対象は多岐にわたります。本学会の名称である「視野と画像」、広くは「機能と構造」、さらに「研究と臨床」、「眼科の専門領域」の融合は、この学会の目的に則っています.また、このような機会を通して「眼科医とメディカルスタッフ」や「医療者と患者」の融合を促進することは、学会の大切な役割だと思います。
本学会の特別講演にあたるJIPSレクチャーは、埼玉医科大学の篠田啓教授にお願いしました。タイトルは「視野と画像の探索 ~道草と臨床応用~」。篠田先生がその独特の視点で視野をどのように探訪されるのか、今からご講演がとても楽しみです。シンポジウムは3件、視野と画像に関するAI研究、網膜硝子体疾患のImaging、視神経疾患の構造と機能、をテーマとして、各領域の最前線のお話をお聴かせいただけるものと思います。特別セッションとして「視野と運転」を企画していただきました。運転には視野がより重要ということがわかってきました。眼科医が関わる社会的にも重要な問題と思います。第2日午後にはJIPSコーチングセミナーを企画しました。医師と視能訓練士が一緒に視野と画像を学ぶための場として、日常診療のレベルアップ、スキルアップに生かしていただければと思います。
この学会を通して、ご参加の皆様の知識と意識が様々な方向から融合し、さらに広い視点で今後の眼科と、眼科診療に取り組んでいくきっかけとなることを期待したいと思います。
新潟大学眼科医局員一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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