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第74回日本感染症学会東日本地方会学術集会
齋藤 昭彦 (新潟大学大学院医歯学総合研究科 小児科学分野 教授) 第72回日本化学療法学会 東日本支部総会 菊地 利明 (新潟大学大学院医歯学総合研究科 呼吸器・感染症内科学分野 教授) |
| 第74回日本感染症学会東日本地方会学術集会・第72回日本化学療法学会東日本支部総会合同学会を、2025年9月24日~26日に新潟市の朱鷺メッセで開催いたします。本合同学会の開催にあたり、多大なるご理解とご協力を賜りました関係者の皆様に心より御礼申し上げます。なお、新潟市での開催は2016年以来9年ぶりとなります。 COVID-19パンデミックから早くも4年以上が経過し、社会は徐々にパンデミック前の状況を取り戻しつつありますが、その影響は今なお多くの領域に及んでいます。特に感染症の疫学的変化、予防接種に対する意識の変容、Long COVIDへの対応などは、実臨床の現場で大きな課題として顕在化しています。また、薬剤耐性(AMR)への対応、今後の新興・再興感染症に対する監視体制の整備、ワクチン開発と供給の課題、パンデミックに備えた医療資源の備蓄、気候変動が感染症に与える影響への対策など、COVID-19の経験を通じて浮かび上がった新たな課題は数多くあります。 一方で、AI(人工知能)やビッグデータ、網羅的な微生物解析やゲノム解析といった先端技術が急速に発展し、それらの技術が感染症診療や研究に実用化されつつあります。これらの技術革新にどのように向き合い、活用していくかは、感染症領域の未来を考える上で非常に重要なテーマです。 本合同学会では、「つなぐ ─ Connect ─ 次の四半世紀に向けて」をテーマに掲げました。21世紀が始まってから25年が経過し、次の四半世紀を迎える節目に、本合同学会が、未来に向けた課題や展望を考える機会となることを願っています。この「つながり」とは、日本感染症学会と日本化学療法学会、臨床者と研究者、現在の世代と次世代、成人と小児の感染症、日本と世界を結ぶものです。これらのつながりを強化することで、感染症領域の診療と研究がさらに発展することを期待しています。 本合同学会が、各専門領域の専門家同士が互いに学び合い、情報交換を行い、新たな知見を共有しながら、課題解決への糸口を見つける場となることを心より願っています。 多くの会員の皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げます。 |
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