この度、前会長であられる新潟大学大学院医歯学総合研究科産科婦人科学教授の榎本隆之先生より、令和４年４月１日付けで新潟県臨床細胞学会長の職を引き継ぐことになりました、新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔病理学分野教授の田沼順一と申します。どうぞ宜しくお願い致します。

　新潟県臨床細胞学会は、会員数約200名の細胞検査士および医師・歯科医師により構成されています。細胞診という極めて高いスキルを必要とする診断や判定行為について、診断業務遂行上の問題点を話し合う場として機能し、学術的な知識のアップデート、技術を高め合う場としても役立つことを目的としております。
　また日本臨床細胞学会新潟支部改め新潟県臨床細胞学会の歴史は、昭和59年1月21日に全国28番目の支部として発足して以来、故竹内正七先生(新潟大学医学部名誉教授・産科婦人科学)、田中憲一先生(新潟大学大学院医歯学総合研究科名誉教授・産科婦人科学)両支部長、児玉省二先生（元新潟県立がんセンター・婦人科部長）、そして榎本隆之先生のご尽力により発展してまいりました。このことは、ひとえに会員各位の細胞診に対する熱心な修練・研究によることは勿論ですが、新潟県福祉保健部を初めとする関連行政機関、成人病予防協会、県医師会、県歯科医師会、各医療機関のご支援により研修の機会をご提供頂きましたことも大きな要因と感謝しております。

　そこで本学会員各位が細胞診を通して最大限社会に貢献できるよう、皆様のご協力のもと新潟県臨床細胞学会をさらに発展させる一助となれば幸いですし、ひいては県内の皆様方の健康維持に寄与できるよう努力して参る所存でありますので、何卒宜しくお願い申し上げます。