会長挨拶

皆様、第50回日本マススクリーニング学会学術集会を担当させて頂きます新潟大学小児科の長崎啓祐です。2023年8月25日(金)、26日(土)に新潟グランドホテルでの開催、オンデマンド開催に向けて鋭意準備中であります。
ウィズコロナの時代を迎え、マスク装着の緩和や本年5月から新型コロナウイルスが第5類感染症に引き下げる状況となり、ようやく現地での学術集会が安心して開催できる状況となり、皆様を新潟にお迎えできることを喜ばしく思います。
本学術集会のテーマは、「トキは今マススクリーニングのこれまでの(過去)50年とこれからの(未来)50年を考える」です。50年の節目として日本のマススクリーニングの過去と未来への展望について皆様と考えていきたいと思います。
現在まで確定している内容としては、オープニングレクチャーとして「本邦におけるPGT-Mの歩みと今後の展望」のテーマで、日本産科婦人科学会倫理委員会着床前診断に関する審査小委員会委員長の榊原秀也先生にご講演頂きます。重篤な遺伝性疾患を対象とした着床前遺伝学的検査に関して、スクリーニングに関わる会員の先生方にも聴講頂きたい内容です。50周年記念レクチャーとして「マススクリーニングのこれまでの50年とこれからの50年を考える」をテーマに、理事長の大浦敏博先生とかずさDNA研究所 副所長小原収先生にご講演頂きます。また教育レクチャーとして、本年4月に慶應義塾大学小児科学教室の主任教授にご就任された鳴海覚志先生より「先天性甲状腺機能低下症の分子遺伝学」をテーマに最新の研究成果を含めてお話頂く予定です。これらのレクチャーは、小児科専門医の単位取得講演になります。
その他、シンポジウム1として、「拡大スクリ−ニングの全国実施と公費化に向けて」をテーマに4名の先生方にお話を頂く予定です。いよいよ拡大スクリーニングが全国に広がりをみせており、一部の自治体では公費での実施が行われています。今後の拡大スクリーニングの実施に関して、皆様と議論できればと思います。シンポジウム2は、「先天性副腎過形成症のスクリーニングの最適化」をテーマに3名の先生方にお話し頂きます。先天性副腎過形成症のスクリーニングは、現行のスクリーニングの中で、最も陽性適中率が低く、偽陽性の多いスクリーニングです。LC/MS-MSを用いたスクリーニングにより偽陽性をかなり減らすことが可能になります。このスクリーニングが全国で行われるよう議論していきたいと思います。
その他、ランチョンセミナー4つ、イブニングセミナー2つ、モーニングセミナー2つ、スポンサードセミナー1つを予定しています。
また、ベーシックレクチャーとして、若手〜中堅医師にマススクリーニング対象疾患に関する基礎的な解説を音声つきファイルとしてまとめて頂き、学会会期中の空き会場または休憩スペースでの上映およびオンデマンド配信を予定しています。
是非、周囲の若手医師にも宣伝して頂ければと思います。
いよいよ今週から一般演題募集が開始されます。最新の研究成果や知見を共有し、議論する貴重な機会であります。多くの先生方に応募頂ますようどうぞ宜しくお願いします。
最後に、港町新潟まで是非お越し頂きまして、学術集会と共に、おいしい日本酒、寿司など新潟の食を堪能して頂ければと思います。楽しく、有意義な学術集会となりますよう、皆様のご参加およびご協力を賜りますようどうぞ宜しくお願い致します。

この度、第50回日本マススクリーニング学会学術集会を担当させて頂くことになりました新潟大学小児科の長崎啓祐です。記念すべき第50回大会ということで、大変光栄に存じます。日程は、2023年8月25日(金)、26日(土)に開催予定です。新潟県での開催は初めてであり、皆さまを新潟にお招きできることを楽しみにしています。場所は、新潟グランドホテルで新潟駅から重要文化財にも指定されている萬代橋を渡って徒歩約20分、バスに乗れば10分以内の場所にあります。新潟市は日本海側唯一の政令指定都市で、東京から上越新幹線で約2時間、 空港や高速道路も整備され、全国各地からもアクセス良好です。新潟市は日本一の水田面積を有した都市部と農村部が共栄する街で、農産物や水産物といった多様な食材に恵まれています。日本酒の原料でもある米を中心に、港町の交易を通じて入り込んだ様々な文化が織りなして育まれ街です。港町新潟で、是非おいしい日本酒、寿司など新潟の食を堪能して頂ければと思います。
日本マススクリーニング学会は、前身の代謝異常スクリーニング研究会が1973年4月に東京で開催されました。1990年(第18回大会)には、日本マス・スクリーニング学会となり、来年2023年で第50回大会を迎えます。本学会は、新生児マススクリーニングの検査法、診断・治療技術の開発・向上、これらに関わる医師、研究者・技術者の育成、情報交流、患者の長期追跡・評価、社会啓発を通じて、母子保健・福祉の発展に資することを目的として活動しています。この間、2021年9月より一般社団法人となり、これまでの任意団体とは異なり、責任ある立場で継続的にスクリーニング事業における社会的な役割を果たしていかなければなりません。
本学術集会では、「トキは今マススクリーニングのこれまでの(過去)50年とこれからの(未来)50年を考える」をテーマとさせて頂きました。50年の節目として理事長から日本のマススクリーニングの過去と未来への展望についてお話頂きます。その他、一般演題、シンポジウム、教育講演などを企画しています。また、若手医師が参加しやすいように新生児スクリーニング対象疾患の基礎講演をオンデマンドで企画しています。
新型コロナウイルスの感染は、未だ先が見通せない状況ではありますが、是非皆様を新潟にお迎えして、実り多い学術集会にする所存でございます。
どうぞ、皆様のご参加およびご協力を賜りますようどうぞ宜しくお願い致します。

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