ご挨拶 |
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| このたび第22回日本口腔ケア学会総会・学術大会/第5回国際口腔ケア学会総会・学術大会 合同会議を、日本歯科大学新潟生命歯学部口腔外科学講座(大会長:田中 彰 準備委員長:佐久間 要)が担当させていただくことになりました。副大会長として日本歯科大学新潟短期大学教授の宮崎晶子先生、実行委員長に日本歯科大学新潟病院訪問歯科口腔ケア科科長の白野美和先生に就任いただき、オール日歯新潟にて、皆様を朱鷺メッセにお迎えする準備を進めて参ります。 |
| 第22回日本口腔ケア学会総会・学術大会は、大会テーマを「口腔ケアの新たな挑戦 すべての人にウェルビーングを」、第5回国際口腔ケア学会総会・学術大会は、「The New Challenge in Oral Care:Well-being for All 」といたしました。 ウェルビーング(Well-being)とは、世界保健機関(WHO)憲章(1946)において「Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.」として登場した言葉で、身体的・精神的・社会的にも良好な状態として、こころ、からだ、社会的なつながりが満たされた状態を表す概念で、医療、福祉、企業活動などの多くの分野で、幸せを感じながら心身と社会的に良好な状態を維持する概念として重視されています。口腔ケアの分野においてのウェルビーングは、受療者の立場では、施術者と良好な関係を築きつつ、心身ともに健康の維持と向上をめざすことであり、施術者の立場では、ケアが心身に過剰な負担となることなく、キャリアとしての幸せを感じながら、経済的にも満足のいく状態にあり、地域社会や他職種と良好な関係が築いている状態が求められています。近年、口腔ケアは、一般市民、多職種に広がりをみせ、医療、福祉、保健の分野で欠かせない重要なケアと位置付けられています。しかし、ケアの重要性が高まる中で、施術者の負担も少なくなく、皆さんが様々な苦労されていることが推察されます。そして、必要とされる全ての施設において、良質の口腔ケアを提供、受療できる環境にないことも指摘されています。本大会では、口腔ケアを受療する患者、利用者、口腔ケアの施術者、すべての人のウェルビーングを考えることをテーマとして、口腔ケアの問題点、負担軽減のための方策を様々な角度から掘り下げる企画をご用意して参ります。 |
| 第22回学術大会の特別講演として、東京大学未来ビジョン研究センター 学際融合研究施設 教授の飯島勝矢先生に、「フレイル&オーラルフレイルから地域のウェルビーイングへ」としてご講演いただきます。また、武蔵野大学ウェルビーイング学部 教授の秋山美紀先生に教育講演として「看護、福祉の現場におけるウェルビーイングとは」をご講演いただき、最新のウェルビーイングについて知識を学んでいただきます。さらに第5回国際学術大会では、深井保健科学研究所所長の深井穫博先生に海外の口腔保健の動向などを会員と共有することを目的に、WHOをはじめ国際的な口腔保健の現状や方向性についてご講演いただきます。その他、学会の各委員会より興味深い企画をご用意いただいておりますので、会期中ご参加の皆様に、有益な学びを実感していただけることをお約束いたします。さらに、振り返りも可能な様に、主要プログラムは後日WEB配信を行うハイブリッド開催のご用意もして参ります。そして、何よりもお一人でも多くの方に、新潟で口腔ケアの研究や臨床成果をご発表いただけるように、一般口演やポスター発表も発表枠を十分に設けました。 |
| ゴールデンウイークの新潟は、非常に良い季節です。少し日程に余裕を持って、先日、世界遺産に決定した佐渡をご旅行するのもオススメです。新潟の美味しい食べ物と日本酒と共に、皆様と新潟市 朱鷺メッセでお会いすることを楽しみにしております。是非、大いに学び、楽しんで ウェルビーングを享受しましょう。 |
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