ご挨拶

 この度、第28回日本脳神経減圧術学会を2026年5月30日(土)に、朱鷺メッセ新潟コンベンションセンターで開催させていただきますことを大変光栄に存じます。
 本学会は、従来日本てんかん外科学会および日本定位機能神経外科学会と同時開催でしたが、今回はじめての単独開催になります。開催面での様々な不安がありますが、5月の新潟市は一年で一番良い季節ですので、ぜひたくさんの先生に新潟においでいただき、学会とともに新潟の食と文化を楽しんでいただければと思います。
 この度、日本脳神経減圧術学会では認定医師制度が開始されました。脳神経減圧術は機能神経外科の一つであり、言うまでもなく確実に症状をよくすることと合併症を起こさないことが重要になります。このような認定医師制度は、この手術に携わる先生のレベルアップにつながり、症状で困っている患者さんには、より高いレベルの治療を提供できるようになると思います。認定医師に登録するためには、本学会への参加や演題発表が要件となっています。今回は学会終了後にオンデマンドの配信も予定していますし、認定医師制度の概要や認定医師になるための基本的な手術手技についてのレクチャーも予定しております。ぜひたくさんの先生に本学会に参加していただき、より多くの先生に認定医師にご登録いただければ幸いです。
 さて、今回の学会のテーマですが、「生理と解剖の融合」とさせていただきました。新潟大学は、以前から術中モニタリングと術前シミュレーションの分野でこの学会に貢献してきたのではないかと自負しております。この手術はまさに神経生理と局所解剖が重要であり、その両方をきちんと理解することが、手術成功への鍵と言えます。今回の学会では、このテーマに関連したシンポジウムを予定しています。また、その他の一般演題はもちろんですが、特に困難だった症例、珍しい症例などの症例報告の演題も大いに歓迎いたします。
 「生理と解剖の融合」が重要なこの神経減圧術という手術が、さらに安全で確実な手術として発展していく上で、今回の学会が少しでも貢献できるように準備を進めていきたいと思います。多くの先生のご参加をお待ちしております。
 今回はデジタルディスプレイを用いたポスターセッションを企画しており、各ポスターセッションでの優秀演題賞を座長に選んでいただき、表彰する予定です。ポスターでのご発表につきましても積極的にご応募いただければと思います。
 また今回は、会の最後にささやかではありますが、懇親会の場を設けております。新潟の地酒と郷土料理をご用意する予定です。ふるってご参加くださいますようよろしくお願い申し上げます。

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