大会長挨拶 |
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| 3年以上続いた新型コロナウイルス感染症も昨年5月8日より感染症5類への移行により、やっと通常の診療に近い形態になってきました。しかしこの期間におけるマスク装着や教育現場でのオンライン授業、黙食、学校での昼食後の歯磨きの中止、フッ素洗口の中断等で歯科の分野においても、う蝕や歯肉炎の増加以外にもさまざまな悪影響が指摘されてきています。これから数年はこのような歯科におけるCOVID-19の影響も私たちの日々の臨床に取り組まなければいけない課題と考えています。 さて、令和6年度第42回日本小児歯科学会北日本地方会大会を、新潟県新潟市において開催させていただくこととなりました。テーマは「こどもたちの周りで手をつなごう」としました。2018年より健康保険に「口腔機能発達不全症」が病名として収載され、今年度の健康保険改定において、さらにその適応の流れが強化されました。以来、私たちの臨床現場においても患者様へこの分野のさまざまな指導が行われるようになってきています。しかしそれらの健全な機能の発育支援のための診断や指導においては、私たち歯科医師や歯科衛生士などの歯科医療従事者だけでなく、小児科医や耳鼻科医、言語聴覚士、行政の医療・保健担当者の皆様との連携がますます必要になってきていると考えています。今回の第42回大会ではこれらの職種の方々からも特別講演、教育講演等をお願いして、こどもたちの健やかな成長発育に私たち歯科医療従事者が何をして行けるかを「他職種との連携」を鍵に考えていきたいと思っています。この度新潟市民病院小児外科副部長の仲谷健吾先生に「小児の誤飲、誤嚥、窒息:予防に勝る治療なし」のテーマで教育講演をお願いし、またもう一つの教育講演では千葉市で開業されている外木徳子先生に「口腔機能育成の視点から見た乳幼児へのアプローチ〜離乳食・幼児食の重要性を再認識しよう〜」と言うことで離乳食期からの健全な口腔機能育成への指導をお話しいただきます。さらに特別公演では、実際の臨床現場で指導にあたる歯科衛生士として経験豊富な宮坂乙美先生から「子育て口育てはまねっこ 〜乳幼児の口腔機能を育てながら診療室自立教育を歯科衛生士が主導でやってみよう〜」の演題で実践的な指導のお話をお伺いします。 また、専門医セミナーも併催予定です。講師は日本歯科大学新潟生命歯学部の三瓶伸也先生(テーマ未定)、朝日大学の斉藤一誠先生には永久歯の萌出障害についてセミナーをお願いしています。ぜひ皆様の参加をお願い申し上げますまた、学会終了後もご参加の皆様と新潟の美味しい料理とお酒を楽しんでいただけるように、懇親会を計画しています。ぜひ懇親会にも参加していただけると幸いです。 |
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