新潟口腔ケア研究会

新潟口腔ケア研究会
世話人代表のご挨拶

新潟口腔ケア研究会 世話人代表
日本歯科大学新潟生命歯学部
口腔外科学講座 教授
田中 彰

 新潟口腔ケア研究会は、平成18年11月に、口腔ケアに関心を持つ新潟県内の医療、介護に従事する方々が集まり、口腔ケアに関する情報の交換や研究結果を討議し、セミナー等を通じて知識と技量を深め、口腔ケアの進歩と発展を図るとともに県民の健康増進や「生活の質」向上に寄与すること事を目的として、前代表世話人の又賀 泉先生を中心に設立されました。そして、同年11月12日に本学講堂において、第1回新潟口腔ケア研究会が、約300名の介護、医療関係者にご参集いただき開催されました。以来、毎年多くの方にご参加いただき、一般演題、特別講演、実技セミナーなどを行い、多職種交流、研鑽の場として継続され、本年で第10回を迎えます。この10年間の間に、口腔ケアを巡る状況は、大きく変貌いたしました。米山武義先生の論文に端を発した口腔ケアの概念は、現在では、感染予防という観点から、「いのちをまもる口腔ケア」として、要介護高齢者や様々な病気に罹患した患者を、肺炎をはじめとする感染リスクや様々な治療の有害事象を軽減する有用な手段として定着しつつあります。医療の現場では、「周術期口腔機能管理」が、介護の現場では、「居宅療養管理指導」や「口腔機能向上サービス」、「口腔機能維持管理(体制)加算」などが保険収載され、様々な職種が関与しながら、日常現場で行われています。また、東日本大震災などの大規模災害の被災地でも、避難生活の環境やストレスが原因で発症する災害関連疾病、特に肺炎予防策の一つとして、被災高齢者に口腔ケア支援が行われました。これは、新潟県中越地震の際に、避難所で初めて行われた活動で、災害時の歯科保健医療支援としては欠かせないものになっています。
 現在、少子高齢化社会の進行に伴い、高齢者が要介護状態になっても、住み慣れた地域で最後まで暮らせることを目的に、各地域において地域包括ケアシステムの構築が進められています。この実現に向けて、急性期医療と在宅医療、医療と介護・福祉の連携強化が重要となります。これは、口腔ケアにおいても同様で、「普及」から多職種間での「連携・協働」の段階に入ったと考えられます。新たなステージに入った口腔ケアを、地域、病院で多職種が連携・協働してくために欠かせない相互理解と情報収集の場として、本研究会を活用していただきたたいと思います。そして、皆様のご意見をいただきながら、魅力ある会の企画と運営をして参りますので、ご参加いただければと存じます。

新潟口腔ケア研究会事務局
〒951-9580新潟市中央区浜浦町1-8
日本歯科大学新潟病院口腔外科内
TEL. 025-267-1500 (内線242)
FAX. 025-267-9061
oralcare@ngt.ndu.ac.jp



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新潟市中央区浜浦町1-8
日本歯科大学新潟病院
口腔外科内
TEL. 025-267-1500
(内線242)
FAX. 025-267-9061
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