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第8回 新潟口腔ケア研究会 |
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平成25年9月1日(日)に日本歯科大学新潟生命歯学部講堂において、第8回新潟口腔ケア研究会が開催されました。今年は前日に開催された第5回日本口腔ケア協会学術大会と併催され、全国から300名を超えるの参加者が募りました。
一般演題7題と、今年は新たな企画として新潟の「総合病院における口腔ケアの取り組み」が2施設から紹介された。特別講演としてラジオ番組「ドクターごとうの熱血訪問クリニック」でおなじみのふれあい歯科ごとう院長 五島朋幸先生をお招きしご講演をいただいた。一般演題では高齢者・要介護者に対する口腔ケア、周術期口腔ケア、病棟における口腔ケア、BRONJ患者に対する口腔ケアなど広い分野からの発表があり、活発な討議が行われた。
また、会場には口腔ケア関連の製品を扱う15社が展示ブースを設置し、参加者へ最新の器具や製品の紹介を行い盛況となりました。 |
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15社が出展展示を行い口腔ケア用品の最新情報を紹介していた。 |
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特別講演、一般演題など活発な討議が行われた。 |
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「食べること生きること~地域で最期まで食べられるために~」 |
ふれあい歯科ごとう院長
五島朋幸
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現代日本社会には40万人もの胃ろう造設者がいると言われています。これは日本の医療水準の高さを表すとともに「口から食べること」を粗末にしていることをも表します。胃ろう造設の大きな契機は誤嚥性肺炎。日本人の三大死因とまでなった肺炎で亡くなる方の多くは高齢者。現代日本では「誤嚥性肺炎で亡くなる高齢者が急増している」のです。 |
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この誤嚥性肺炎予防のためのケアとして口腔ケアがあります。口腔ケアを正しく理解することこそ胃ろう大国から抜け出すキーになるでしょう。
在宅療養者の「口から食べたい」その願いをかなえるために、在宅主治医、病院医師、看護師、MSW、ケアマネ、ホームヘルパー、管理栄養士、理学療法士、福祉用具専門相談員、施設職員、薬剤師さらには歯科衛生士、歯科医師が集い「最期まで口から食べられる街、新宿」をモットーに新宿食支援研究会を結成しました。介護職と一緒に街づくりを考え、多職種、不特定多数が参加できるネットワーク作りを目指している。口から食べることを支援することは多職種で取り組まなくてはなりません。しかし、本当に「口から食べられる街」づくりには、職業ではなく、全員が一市民として参加することが求められます。新宿食支援研究会の真の目的は「口から食べられる国、日本」に他なりません。 |
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