大阪府池田市立病院歯科口腔外科、大西敏郎先生からは「口腔ケアの新しい可能性-急性期病院での実際例-」のテーマで御講演され、口腔ケアの基本的な必要性や、歯科領域だけでなく、医科の外科領域での胃がんや大腸がんなどの手術前後に、歯磨きや口腔清拭などのケアを行うことで、手術後に発熱する患者数が減少し、患者の在院日数も減った事から、各異業種間でのチームアプローチの重要性を報告されました。北海道大学病院看護部、村松真澄先生からは、「-口腔ケア最前線-看護師が出来る簡単なお口のお手入れ」のテーマで、実際に行っている方法を通じて、誤嚥性肺炎やインフルエンザの罹患率の低下を認めたことを紹介し、看護師の立場からの口腔ケアについて御講演していただきました。
講演後には、参加者から、口腔ケアの具体的な方法や、各異業種間(看護師と歯科、看護師と歯科衛生士など)の連携の作り方など活発な意見交換が行われました。
また、参加者には、口腔ケアに関してアンケートに御協力していただき、要介護高齢者の口腔ケアや嚥下機能訓練に関心が高いこととともに、口腔ケアの実際の方法や、セミナー方式の研修会の希望があり、今後の研究会の課題に考えております。
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