会長挨拶

 このたび、第50回日本関節病学会を2022年10月21日から22日の2日間 新潟市の“朱鷺(とき)メッセ“ 新潟コンベンションセンターで開催させていただきます。本学会は、その前身であるリウマチ外科研究会が発足した1973年から数えると、2022年で半世紀を迎えます。このように長い伝統を有する本学会を担当させていただくこととなり、私自身、大変光栄に存じるとともに、身が引き締まる思いです。
 この学会は、1981年に日本リウマチ・関節外科学会、2007年には日本関節病学会に名称変更となりました。発足当初の関節リウマチ(RA)だけではなく変形性関節症、RA以外の関節炎など幅広く関節病を扱う学会となっています。この50年の歴史の中で、先人が作り上げてきた本会の歴史を踏まえて、未来に目を向けた斬新な発想に基づく研究成果を自由に発表して討論していただける会となるように努め、若手整形外科医にとってより一層魅力ある学会にしていきたいと考えています。また、関節病の治療には、内科医との協力体制とリハビリテーションスタッフ、看護師との連携も極めて重要です。今回は、メディカルスタッフの方々にも積極的にご参加いただき、お互いに研鑽を積みたいと思います。
 さて、今回の学会のテーマを“Challenge‼New Normal” としました。この2年あまりコロナパンデミックは、世界中に拡大し、社会、経済のみならず、人々のライフスタイルに変革をもたらし、第48回と第49回の本学会は、自粛生活の中でのウェブ開催となってしまいました。現在(2022年9月)、第7波がピークアウトしつつあるものの、いまだコロナ禍からいつ完全脱却できるか見通しが立たない毎日ですが、少しずつ元の社会生活を取り戻してきています。
 このたびは、感染対策をしっかり施した上で3年ぶりのオンサイト開催を原則とし、後日指定講演、シンポジウムなどをオンディマンドで視聴をできる開催様式を予定しています。まさに、新たな常態への挑戦です。直接、会員同士が向き合って、本音を語って討論ができる賑やかな学会が復活できることを願っております。参加される方々に満足していただき、元気回復となる学会の開催に向けて、全力で努めていく所存です。皆様のご理解とご支援を賜わりますようよろしくお願い申し上げます。
 10月の新潟は、穏やかな天候に恵まれ、お米、日本酒、海の幸が大変美味しい季節です。コロナに勝った暁には、学会参加の合間には新潟の食文化を是非ともお楽しみください。多くの皆さまの新潟へのお越しを心からお待ち申し上げます。

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