新潟口腔ケア研究会

新潟口腔ケア研究会
第11回日本口腔ケア協会学術大会
大会長挨拶
第11回日本口腔ケア協会学術大会 大会長
新潟口腔ケア研究会 代表世話人
日本歯科大学新潟生命歯学部 口腔外科学講座
教授 田中 彰
 この度、第11回日本口腔ケア協会学術大会を2016年8月20日(土)、21日(日)の両日、日本歯科大学新潟生命歯学部講堂で開催する運びとなりましたので、ご挨拶申し上げます。はじめに、本大会開催の機会をいただきましたことに、理事長はじめ役員各位および会員の皆様に心より感謝を申し上げます。
 超高齢化社会の到来と認知症患者の増加により、要介護・要支援高齢者に対する口腔ケアと口腔リハビリテーションの重要性が高まっています。現在、口腔ケアは、肺炎、感染症対策として医療、介護などの各方面で認知され、器質的な口腔ケアとして、口腔内細菌の減少を目的とする口腔清掃が重視される傾向にあります。しかし一方で、口腔機能を維持、向上させ摂食嚥下リハビリテーションや食支援へと繋げていく機能的口腔ケアの側面も普及していく段階にあると考えています。近年、飯島勝矢先生をはじめとする東京大学高齢社会総合研究機構のグループが、高齢者の虚弱(フレイル)に関連してオーラルフレイルの概念を提唱して、注目されています。千葉県柏市における大規模縦断追跡コホート研究をもとに明らかとなった、歯や口腔機能の低下から食環境の悪化、栄養低下、筋肉減少を経て、日常生活機能が障害されるという知見で、歯科医療従事者だけでなく、口腔ケアに携わる全ての職種が注目すべき新しい分野であると考えています。そこで、今回の学術集会は、メインテーマを「包括的口腔ケアからオーラルフレイルに挑む」として、提唱者の飯島勝矢先生(東京大学 高齢社会総合研究機構)に基調講演を、共同研究者そして同分野のトップランナーとしてご活躍の菊谷 武先生(日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック 院長)と平野浩彦先生(東京都健康長寿医療センター)に特別講演をお願いいたしました。
 また、学術大会前日の8月20日土曜日午前に学術大会サテライト口腔ケアハンズオンセミナー「要介護高齢者に対する口腔ケアの基本手技」を開催いたします。そして、同日午後には、第11回新潟口腔ケア研究会を併催し、一般募集口演のほか、平野浩彦先生に「認知症の口を支える基礎知識」と題してご講演いただく予定です。研究会には、学術大会参加者は無料で入場いただけますので、奮ってご参加ください。
 8月下旬の新潟は、まだまだ残暑厳しい時節ですので、クールビズにてご参集いただければと考えております。
 本学術大会が、実り多き集いとなりますよう、スタッフ一同こころを込めて準備して参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
謹白



第11回日本口腔ケア協会学術大会

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