ご挨拶 |
この度、第30回日本顎変形症学会総会・学術大会を主催させていただくことになりました。 まずは、歴史ある日本顎変形症学会における総会・学術大会を担当するという貴重な機会を与えていただいたことに対しまして、小林理事長をはじめとする理事の先生方、評議員の先生方ならびに会員の皆様方に厚く御礼申し上げます。大会長を拝命したことは誠に光栄に存じますが、同時に身の引き締まる思いでございます。 会期は2020年6月24日(水) 〜25日(木)、会場は朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター(新潟市中央区)といたしました。第32回東京オリンピック競技大会(TOKYO 2020)開会式の丁度1か月前で、オリンピック機運が高まっている中での開催となります。会期前日の6月23日(火) には、同会場において教育研修会および各種委員会を予定しています。本総会・学術大会の地方都市での開催は6年ぶりで、新潟市での開催は1987年の第6回顎変形症研究会、2007年の第17回総会・学術大会に続いて3回目の開催となります。 ご存知のように、外科的矯正治療に保険が適用されたのは1990年ですので、2020年で丁度30年が経過します。保険適用により、社会における外科的矯正治療の認知度が高まり、患者数増による術者の経験値の向上、検査・診断機器の発達による良好な治療結果の提供が可能となりました。しかしその一方で、適応症の検討、難症例に対する対処法、長期安定性への配慮あるいは外科的矯正治療による機能改善の検証など、解決すべき課題もまだ多いように感じます。そこで、大会のテーマは「外科的矯正治療の普及と質担保 -保険適用から30年-」とし、外科的矯正治療の現況と上述した課題解決を目指し、会員の先生方とともに議論できる場にしたいと考えています。 基調講演では、厚生労働省歯科保健課 課長補佐である小嶺祐子先生に「歯科保健医療の最近の動向」との内容でご講演いただきます。海外特別講演は、英国ブリストール大学教授Anthony Ireland先生をお招きし、「IOFTN (Index of Orthognathic Functional Treatment Need)の意義」についてお話しいただきます。また、教育講演は中京大学名誉教授 輿水大和先生に「顔認証と似顔絵のカオガクと画像AI研究からのメッセージ」と題して講演いただく予定としています。この他、残された課題解決の糸口を見つけるべく5つの関連シンポジウムを企画しています。企画内容の変更等につきましてはホームページにて随時ご案内することとしておりますが、実り多き大会となるよう教室員一同鋭意準備を進めていく所存です。 会員の皆様方は、ご専門領域に関連した各種学術大会あるいは会議等ですでに複数回新潟においでになっていることと存じますが、米どころ、酒どころ、さらには海の幸・山の幸に恵まれた新潟市に今一度お運びいただき、季節による食材の違いを感じながら新潟の食文化を改めてお楽しみいただければと思っています。多くの皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げております。 |
(令和元年6月吉日 記)
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